滝のある庭、五感で楽しむ癒やしの森。
太田市「あんじゅの森」大型施設造園の全記録
地域に開かれた「癒やしの森」を創る
太田市で薬局や保育事業を展開する「明翔メディカル」様。その新施設「あんじゅの森」の壮大な庭づくりをご依頼いただきました。設計のテーマは「五感で楽しめる庭」。元々あった古井戸や巨石、既存の樹木を活かし、訪れる人が心から安らげる、滝の流れる癒やしの空間を構築します。

【完成パース】構想段階のイメージ。ここにある「滝」と「緑」の調和を現実のものにします。

【設計図】緻密な動線計画。デイサービスやカフェを利用する方がどう歩くかを計算し尽くします。

【最強の仲間】互いの技術をぶつけ合い、より高みを目指す。これぞ造園の醍醐味です。
1. 構想:既存の「歴史」を活かし、滝を創る

着工前の現地。古井戸や巨石が眠っていました。これらを「邪魔なもの」ではなく「宝物」として再利用します。

目指すは軽井沢「白糸の滝」。荒々しさよりも、糸のように繊細で心落ち着く流れを目指します。
2. 基礎工事:見えない部分への「執念」

【命の配管】給水・排水・オーバーフロー。水辺の庭において最も重要なのはここ。完璧な計画で後々のメンテナンスを支えます。

滝と池の掘削作業。地盤を読み、重機を操ります。

ガッチリと打たれた基礎コンクリート。何トンもの石を支える要です。

既存の巨石を再利用した土留め。滝の背後の表情を作ります。

滝の躯体。型枠ブロック内に生コンを充填し、不沈の構造を構築。

横幅10m超の滝の骨格。借景となる既存樹木との位置関係も計算済みです。

滝の背後に通路を確保。水の上を歩くような体験を施主様へ。
複雑な配管が張り巡らされます。これが庭を動かす「血管」です。
3. 植栽工事:巨木が運ぶ「森」の空気

栃木市・大山植木園さんから届いた巨木。一年がかりの根回しを経て、今ここに根を下ろします。

大型クレーンでの吊り込み。ミリ単位の向き調整で、木の「最高に美しい顔」を探ります。

次々と運び込まれる木々。現場は一気に「森」へと姿を変え始めます。
圧倒的なボリューム。建物に命を吹き込むのは、やはり緑の力です。
4. 滝の造形:浅間石の「アール」に挑む

【浅間石】ゴツゴツとした力強い質感。これが滝の美しさを決定づけます。

メインツリーのヤマボウシ。新緑・花・紅葉。四季で表情を変える主役です。

滝の上部への植栽。下から見た時の奥行き感を演出します。

滝の「曲線」を作る難工事。不規則な天然石で綺麗なアールを描くのは、まさに職人芸。

ヤシの木の名門とのコラボ。餅は餅屋、最高の素材が集まります。

このサイズ感。現場に「本物の迫力」が加わります。

借景の森と庭が一体化。どこまでがお庭か分からない、広がりある景色へ。

石積み完了。ここからが「水」を操る魔法の時間です。

水の落ち方を調整。均等に、かつ美しく流れるよう細工を施します。

防水ライナーと生コンによる二重の防水。水漏れは絶対に許されません。
池の底には玉石を埋め込みました。夏には子供たちが水遊びをしても滑らない安心設計です。
5. 動線計画:物語を歩く園路と石橋

石段用の特大石材。浅間石を厚切りにした贅沢な品です。

自然な形を活かしつつ、歩きやすさを確保する絶妙な配置。
滝の裏山へと続く石段。一歩登るごとに、見える景色が変わっていきます。

茨城の石屋さんに特注した巨大な石橋。これを池に架けます。

据付完了。庭に「中心」ができました。ここからの滝の眺めが最高なんです。

園路の枠組み。複雑なカーブが、散策の楽しさを生みます。

生コン打設。洗い出し仕上げのため、時間との勝負が始まります。

夜間まで続いた洗い出し作業。職人の執念が路を磨き上げます。

完成した園路。建物に馴染む、優しく素朴な質感です。
6. 試運転と光の演出:庭に「魂」が宿る

ライティングテスト。昼とは違う「夜の顔」を構築します。

滝のライトアップ。水の流れが闇に浮かび上がる光景は幻想的です。

入口を飾る超古木のモミジ。この一本が庭の格式を決定づけます。

足元の植栽。シダやギボウシなど、水辺に合う下草で彩ります。

古井戸の再生。歴史を大切にし、お庭のアクセントとして蘇らせました。

滝壺周辺。水しぶきがかかる場所に、濡れて美しい石と緑を配置。

池への注水。長い道のりのクライマックスです。

水が溜まり、庭に「鏡」が現れました。

ポンプON!滝の上部から水が溢れ出す緊張の瞬間。

水が澄んでいく。これぞ田熊造園土木が誇る、最高の水景です。
完成した滝。糸のように流れる水音が、あんじゅの森を癒やしで包みます。

最終チェック。石のぐらつき、水の跳ね、細部まで見直します。

水辺に佇む枝垂れ桜。春には池に花びらが舞う、贅沢な景色を見せてくれるでしょう。

風情ある木塀。外部の喧騒を遮断し、森の静寂を完成させます。

すべての要素が調和。太田市に誇れる、新しい癒やしの名所が誕生しました。
完成:五感で楽しむ「あんじゅの森」

暖簾の先には別世界。ここから「五感の旅」が始まります。

お客様を最初に出迎える古木。その圧倒的な立ち姿に圧倒されます。

反り橋の上から眺める滝。水音、風の匂い、緑の鮮やかさ。

【最高の一枚】これこそが、私たちが目指した「癒やしの森」です。
この糸のような流水。太田市にいながら、軽井沢の静寂を感じられます。

併設のカフェからの特等席。美味しいコーヒーと共に、職人のこだわりを眺める贅沢。

天然石を歩く心地よさ。一歩一歩が発見の連続です。

石と花の共演。無機質な石に、生命の色彩が添えられます。

滝の上の散策路。銀鉄平石が敷き詰められた、至高の小道です。

滝上から見下ろす池。水面の揺らぎが、心を穏やかにしてくれます。

敷地を一周できる回遊路。歩くたびに違う庭の表情を楽しめます。

【夜の魔法】光に照らされた浅間石は、昼とは違う妖艶な美しさを放ちます。

暗闇に沈む水面と光。五感を研ぎ澄ます静寂の時間が流れます。
空から見る「あんじゅの森」ドローン絶景

上空からのアプローチ。計算された園路が美しい模様を描きます。

施設全体を包む緑。まさに太田に現れた「癒やしの森」です。

滝の形状が上空からもはっきりと。アールの曲線が美しく際立ちます。

借景の大きな木々との一体感。庭が施設の外まで続いているように見えます。

石、木、水。自然の三要素が完璧なバランスで配置されています。

どの角度から見ても絵になる。これが私たちの庭づくりの信念です。

水面の青が、緑の中で鮮やかに映えます。

施設周辺までトータルコーディネートされた空間美。

奥行きある構図。小道の先には何があるのか、期待感を煽ります。

影の落ち方まで美しい。時間と共に表情を変える庭。

回遊動線の全貌。車椅子の方でも楽しめるよう、勾配にも配慮しています。

太田市の新たなランドマーク。あんじゅの森、堂々完成です。

施設の顔。訪れる人を圧倒的な緑でお出迎え。

石橋が架かる水辺。これぞ日本の美意識。

施設からのプライベートな眺望を最大限に活かす設計。

屋根のラインと庭の曲線が美しく交差します。
この壮大な舞台に立たせてくれた明翔メディカル様、そして共に汗を流した職人仲間に最大級の感謝を!
