有限会社田熊造園土木 群馬県千代田町

「ただの庭」では終わらせない。

前橋市N様邸。以前、「隆勢の滝」という和の庭づくりをお手伝いさせていただいたお客様から、「主庭をリゾートガーデンにしたい」という新たなオファーを頂きました。

レンガ調か、和調か、何度もプランを練り直し、辿り着いた答えは「Taguma Style Resort Garden」。 空に突き刺さるようなココスヤシ、水音を奏でる壁泉、そして真っ白なキャンバスのような壁。群馬の空の下に、本物のリゾート空間を出現させる挑戦の記録です。

以前施工した和風の庭「隆勢の滝」 以前施工させていただいた和の庭。ここから信頼関係が始まりました。
施工前の主庭の様子 今回の舞台となる主庭。ここをどう変貌させるか、腕が鳴ります。

1. 土台への敬意:芝生を守る手掘り作業

庭づくりは破壊から始まることが多いですが、今回は違います。既存の芝生を傷つけないよう、重機を使わずにスタッフ総出で「手掘り」を行いました。見えない部分への配慮こそが、最終的な仕上がりの美しさを決めます。

手掘りによる基礎工事 芝を傷めないよう、人力で掘削。過酷だが譲れない工程。
強固な基礎コンクリート 壁泉を支えるため、土間コンクリート並みの強度で基礎を打設。
ブロック積み作業 正確無比なブロック積み。これがリゾートの骨格となる。
アクセントタイルのブロック 質感を変えたブロックを使用し、単調さを回避。
壁面の造成進行中 毎日暗くなるまで作業。壁が立ち上がっていく。
壁の骨格完成 骨格完成。ここからが本当の「Taguma Style」の始まり。

2. 主役の選定:根の状態が全てを決める

リゾートガーデンの魂とも言える植栽。信頼する「ザルゲートガーデン」へ足を運び、最高のココスヤシを選定しました。大きさはもちろん、最も重要なのは「根の状態」。半年以上養生され、活着間違いなしの逸品を確保しました。

ザルゲートガーデンでの選定 圧倒的な在庫量。ここから運命の一本を探す。
ココスヤシの根鉢の状態 この根の状態!これなら安心して植えられる。
植木の一斉積み込み 吟味した植木たちを一気に積み込み、いざ現場へ。
現場での客土準備 土壌改良も万全。植物を迎える準備は整った。

3. 植栽の儀:ソテツから巨大ヤシの吊り込みへ

まずはソテツやオリーブで周囲の空気を温め、最後にラフタークレーンを使って巨大なココスヤシを吊り込みます。露天風呂が入るほどの巨大な穴を掘り、慎重に、そして大胆に据え付けます。

現場に到着したココスヤシ トラックが小さく見えるほどの存在感。お客様も絶句(笑)
ソテツの植栽 まずはソテツから。これだけでも十分主役級。
植栽の下穴掘り バランスを見ながら配置を決める。
次々と植栽される南国植物 現場の空気が一気に南国へと変わっていく。
空にかかる虹 ふと見上げると虹が。幸先の良いスタート。
大型オリーブの植栽 オリーブも投入し、緑のボリュームを出す。
ココスヤシ用の巨大な植穴 まるで露天風呂。7〜8人は入れる巨大な穴。
ラフタークレーン登場 人力では不可能。重機の出番。
ココスヤシの吊り込み 空を舞うヤシ。圧巻の光景。
リビング前の植栽 リビング前には、反りの美しい個体を配置。

4. 壁泉(ウォールファウンテン):白壁と水音の演出

ただの壁ではありません。口から水が溢れ出る「壁泉」です。下地処理、防水処理を完璧に行い、仕上げは真っ白な櫛引き塗装。この白さが、植物の緑と空の青を強烈に引き立てます。

壁泉の給水口金物 この金物が心臓部。ここから水が生まれる。
壁面の左官下地 化粧は下地が命。平滑に整える。
丁寧な下地処理 職人の手仕事。妥協は許されない。
立ち上がった壁泉の構造 存在感を現した壁泉のフォルム。
給水口のアップ シンプルで美しい吐水口。
徹底した防水処理 水漏れは許されない。完璧な防水を施す。
塗装完了した白壁 眩しいほどの白。
櫛引き仕上げの質感 櫛引き仕上げの陰影が、壁に表情を与える。
壁泉の下部構造 ただの花壇ではない。ここが水盤となる。

5. ハードウッドデッキと赤い大地

ヤシの木陰で寝転がれるよう、耐久性抜群のハードウッドでデッキを造作。地面には防草シート「ザバーン」を敷き詰め、その上に鮮やかな「レッドロック」を投入。白壁とのコントラストが美しい、メンテナンスフリーの地面が完成しました。

ウッドデッキ施工中 腐りにくいハードウッドを使用。
ウッドデッキ完成 約2400mm角の広々スペース。
ヤシの木陰のデッキ 夏はここで昼寝。最高の贅沢。
地面の整地作業 不陸をなくし、美しく整地。
整地完了
レッドロック搬入 トンバッグで大量の化粧砂利を搬入。
鮮やかなレッドロック 中身は鮮やかなレッドロック。
防草シートと砂利敷き 最強の防草シート「ザバーン」の上に敷き詰める。
白壁と赤砂利のコントラスト 白×赤。間違いのない鉄板の組み合わせ。

6. 最後の仕上げ:マニア垂涎のロストラータと水のカーテン

仕上げに、玄関周りのアクセントとして「ユッカ・ロストラータ」を植栽。そして緊張の「水出し」。計算通り、布のように美しく水が流れ落ち、水面に青空が映り込みました。

ユッカ・ロストラータ マニアにはたまらない逸品。門周りの格を上げる。
壁泉の水出しテスト 成功!布のように美しく水が落ちる。

完 成:群馬の空の下に現れた楽園

二階の屋根に届くココスヤシ、水音、そして家族の笑顔。
ここはもう日本ではありません。
日常を忘れさせる、最高のリゾートガーデンが完成しました。

青空とココスヤシ これほど青空が似合う木はない。
立派なココスヤシ 秋口の植栽でも安心の養生済み個体。
門扉越しのロストラータ 門扉を開けた瞬間からリゾートが始まる。
空中の植栽バランス 人の使えない「上空」をデザインする。
デッキと壁泉の眺め 目で楽しみ、耳で涼を感じる贅沢な場所。
デッキからの見上げ デッキに寝転がれば、視界いっぱいのヤシと空。
「リビングのマッサージチェアからの眺めも計算済みです。」
リビングからの景色 室内からの眺めこそ、庭づくりの真骨頂。
リラックススペース 奥様の特等席からの眺め。
芝生で遊ぶ子供たち 造り込んでも、子供が遊べる芝スペースは確保。
バイクとリゾートガーデン ご趣味のバイクも、この庭なら絵になる。
N様ご家族との記念撮影 デッキでくつろぐお子様たち

N様、前回の和の庭に続き、今回も私達に任せていただき
本当にありがとうございました。
お子様たちの笑顔が見られて、職人冥利に尽きます!

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