心地よい風が抜ける「清風の庭」。
御影石と緑が織りなす、癒やしの空間
総タイルの邸宅にふさわしい、重厚さと優しさ
太田市薮塚町のS様邸。総タイル貼りのシャープな建物と、高低差のある広い敷地が特徴です。「広すぎて全体が間延びしてしまう」「道路からの視線が気になる」といった課題を解決すべく、敷地をきっちりとゾーニングし、デッドスペースのない機能的な庭をご提案しました。
御影石の階段アプローチ、水音を奏でる水鉢、そして計算された植栽。それぞれの要素を巧みに組み合わせ、心地よい風が通り抜ける「清風の庭」へと仕上げていく全行程を綴ります。
1. 造成・基礎:見えない部分から整える
工事の第一歩は、後からでは手の入れにくい場所の造成から。動線や境界まわりを先行して鋤取りし、全体の高さを整えます。ブロックを積むための基礎工事も、硬い地盤に苦戦しながらも確実に施工。見えない部分の丁寧な仕事が、庭の寿命を延ばします。
駐車場部分を掘り下げると、大型ダンプ数台分もの残土が発生。雨が降る前に砕石を入れ、転圧まで終わらせなければ現場が泥沼化してしまいます。時間との勝負を制し、強固な路盤を作り上げました。
2. ブロック・土入れ:空間の輪郭を描く
基礎ができたら、東洋工業の「ソリッドストーン」を使ってブロック積み。主張しすぎないデザインが、建物の雰囲気を引き立てます。ブロックが積み上がったら、内側に良質な土をたっぷりと搬入。これで駐車場と庭の高低差が明確になり、空間にメリハリが生まれました。
3. 石組み・植栽:涼と風情を演出する
ここからが庭づくりの醍醐味。鳥海石を搬入し、植栽と組み合わせて配置していきます。石の無骨さと植物の柔らかさが合わさり、一気に涼やかな雰囲気に。初夏の暑い時期でしたが、木陰ができるだけで体感温度が下がります。
鳥海石のくぼみに水が溜まると、また違った風情が生まれます。
4. アプローチ・動線:御影石と水音の演出
アプローチには、バーナー仕上げの御影石を使用。ノミ切り仕上げとは違う、モダンな建物に似合う質感を選びました。さらに、昔の醤油瓶を再利用した水鉢を設置。視覚だけでなく、水音による聴覚への癒やしもプラスしました。
御影石と枕木を組み合わせ、直線的な中にも遊び心を持たせました。玄関脇には地こぶ(盛り土)を作り、鉄平石で回り込む動線に。毎日通る場所だからこそ、変化を楽しめるようにしています。
5. 仕上げ・フェンス:機能性とデザインの両立
裏周りには防草シート「ザバーン」と砂利を敷設し、メンテナンスフリーに。フェンスは場所によって高さを変えたり、パンチングメタルを使ったりして、死角を作らず安全性を確保。門扉には三協アルミの「マイリッシュ」を採用し、植栽との調和を図りました。
駐車場の土間コンクリートには、レンガでスリットを入れ、広い面積が間延びしないよう配慮。最後にポンプ車で一気に打設し、ハケ引きで滑りにくく仕上げました。
完 成:清風が吹き抜ける、安らぎの庭
すべてが調和し、建物と一体となった「清風の庭」が完成しました。
外からの視線を遮りつつ、中からは広がりを感じられる空間です。
S様、素晴らしいお住まいの外構工事を任せていただき、ありがとうございました!
心地よい風が抜けるこの庭で、ご家族皆様で豊かな時間をお過ごしください。
